トロントビジネスデザイン留学記@Rotman MBA

トロント大学ロットマン経営大学院MBA class of 2022(予定)に在学する日本人学生の記録。

【ネタバレ注意】話題作「カメラを止めるな!」を見てきた

今巷で話題の「カメラを止めるな!」をみなとみらいのブルク13で見てきました。

2017年11年に初公開後、その面白さから話題を呼び、徐々に全国の劇場での公開が広まってきた作品で、ブルク13では一昨日の24日から公開されたらしい。

 

監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールの映画プロジェクトで、新人映画監督と無名の役者陣により作り上げられた娯楽作である。

 

この作品は是非映画館で見てほしい。臨場感を味わってほしい。

 

 

そして、【絶対に予告編を見ないで】劇場に足を運んでほしい。

 

 

この作品ほど、予告編を見なければよかった・・・と思った作品はない。

 

正直、予告編がかなりのネタバレになってしまっている。

私は事前に予告編を見てしまったが、見なければ数倍楽しめたのではないかと思う。

 

 

以下、ネタバレのため、これから見に行きたいと思っている方は「戻る」をクリック。

 

 

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ここから映画の感想である。

 

まず、この映画の面白さは、伏線のわかりやすさだ。

序盤のワンカット映画の中で、「これ何の間?」と「なんでカメラ目線?(笑)」みたいなシーンがちょいちょい出てくる。

そして、作成シーンに移ると一気に回収のタネがまかれ、撮影開始と共に怒涛の勢いで回収していく。

映画によっては、結構難しい伏線が張られていて、気づかない人もいるみたいな作品もあったりするが、恐らく今作品はほとんどの人が全ての伏線に気づき、その面白さを感じることができたと思う。

そしてその伏線が、アル中だったり、性格が悪いお腹の弱い人だったり、下品でわかりやすく笑えるポイントに散りばめられているのもポイントだろう。

 

 

また、映画自体はB級ホラーと伏線回収型の痛快娯楽ムービーなのだが、地味に家族愛が感じられるドラマが盛り込まれているところもよい。自分の芯を持たない、ちょっと頼りない父親の熱い想いを垣間見た娘が、父のために力を貸し、最後に幼少期の写真を眺めながら、父親の背中を追っていた自分を改めて認識する。

 

 

そして何より。

ワンカットムービーがすごい。

臨場感がすごいし、所々出てくる首が吹っ飛ぶシーンだったり、斧で刺すシーンとか「これどうやってやってるの?」と純粋にのめり込めた。

そしてそんな撮影方法を、後半の撮影シーンやエンディングで公開しており、なるほどなーと感心したり。

 

 

約1時間半と比較的短い映画なのだが、こんな感じで色々な視点で楽しめるポイントが散りばめられた作品になっていた。知らない役者ばかりで、役者に変な先入観を持つことがなく、ストーリーに入り込めたというのもあったと思う。とにかく、テンポよく痛快な映画だった。

 

 

今作品でお金が入った監督が、次回どんな映画を作るのか楽しみです。

どことなく三谷幸喜感を感じたので、そっち路線にいくのだろうか?

 

 

 

あー、本当に予告編を見たことを後悔する。

見てなければ絶対前半の「ONE CUT OF THE DEAD」のエンディングで一度衝撃を受けたはず。